F/争いが毀していくもの、人から奪っていくもの

〔がの〕さん

2009年08月07日 14:33


8月の《どんぐり》読書会はお休みです。
ただし、定例の第三木曜日(20日)は、午後1時30分より
有志による昼食懇親会をおこないます。
よろしかったらどうぞご出席ください。
(ご自慢の一品料理などを持ち寄りながら)
9月17日(木)は通例どおり午後1時30分より、
すすき野コミュニティハウス研修室にて。

わたしたちの読書会は、たくさんの作品を次つぎに読む
ことを目的にはしておりません。時には立ち止まって考え合い、
他の角度から味わい直すことも多々。
という次第で、前回はショーロホフの短篇集「人間の運命」から
「他人の血」を読み、血縁の強さ・弱さをみんなで話題にしました。
9月は、もう一度この作家の作品に戻って、
夫の二人いる女子持ちの男の2篇を読みます。
戦争・内乱が毀していく庶民の生活、それが
引きちぎっていくもの、負わせるものの意味をあらためて
考えてみましょう。

時いまは8月。忘じがたきヒロシマ、ナガサキ…。
日本の8月は世界の平和への祈りがもっとも高まるとき。
峠三吉の詩「ちちをかえせ ははをかえせ…」
原民喜の詩「永遠(とわ)のみどり」…、などを
戦争のない世界への祈り、核廃絶の願いをこめて
声に出して読みあげる季節。
与謝野晶子「君死にたまふこと勿れ」
茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」も。

微力なわたしたちにいまできることは何か、についても
この機会に考えてみたい。

※上の花の画像は「バイカウツギ」


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